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第二回 虎舟塾展
篠宮 るみ
「竜神」(りゅうじん)
電光に恐れ慄くのではなく、そこにいる竜神の力を借りて、望む未来に向かって進む。全て神意。
自分を奮い立せたくて、この文字を書いた。
・竜
竜神の形。天上に住み、聖獣の証である冠飾りを頭
に戴いている。竜の観念は、古代シャーマニズム的な
信仰から起こって、次第に霊獣観念として展開したものと思われている。
・神
神の元の字は「申(しん)。電光・稲妻の形。稲妻は天にある神の威光の現れと考えられていたので、申を「かみ」の意味に用いていた。
「光」
(コウ、クヮウ、ひかる、ひかり)
時に青く、赤く、黄色に変化しながら、揺れる炎。それは、炎の華。心の中にある炎を燃やし続け、その光で周囲を照らす……そんなイメージを持って書いた。
・光
聖火を守る人の形。象徴的に、人の頭上に光を加えた形である。
「予」
(ヨ、あたう、あずかる、われ、あらかじめ)
昨年、古代文字と出会って以来、その文字の持つ力と形の魅力にのめり込んでいる。自分が欲していた表現だった。
線一本の難しさ。時を紡ぎ、練習を重ねれば、もっと生きた線が書ける様になるかも知れない…希望を「予感」に変えて、今日も書く。
・予
機織りの、経糸を交互に開いた間に、横糸を通して織る道具の「杼(ひ)」の形。下に垂れているのは糸である。「未来を占う」意味を持つ「豫」の常用漢字として使われ、「あらかじめ・かねて」の意味に用いる。
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