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第三回 虎舟塾展
篠宮 るみ
「観自在」(かんじざい)
多くの人々に観られ、観て、救う働きが自在である観自在菩薩の略。全ての事物を、自由自在に見ることができる事。常に、様々な視点で物事を見られる様でありたいと、この文字を選んだ。
・観
大きな目の鳥の形。鳥は、祖霊の化身した姿、神の使者という概念があり、観る事が、呪術的にその対象を領略支配する事でもあった。
・自
鼻孔の部分を現した鼻の形。
・在
十字架の様に組み合わせた標木に、祝詞を入れた器、臓器の形を加えた文字。標木を立てる事は、その地を占領し、聖化し、他の侵入を許さない事であった。
「亥」(い、いのしし)
猪突猛進。
ちょっとずつ猛進。
ちょっと! 盲信注意!
亥の力強いパワーに「慎重さ」もプラスして、自分
らしく野望に向かって突き進んで行きたい。
そんな想いを込めて、この文亥…豕(いのこ)の形。しかし、イノシシの特徴である、牙、爪、尾が現されている。字を書いた。
・亥
豕(いのこ)の形。しかし、イノシシの特徴である、牙、爪、尾が現されている。
「書」(しょ、かく)
古代文字、筆文字、絵画、シナリオ…。
斯く斯く然々、とにかく「書く」。各各くもくもくひたすら「書く」。
自分の表現において、「書く」事から離れる事はできない。これからもずっと。
「想い」が伝わる書を書いていきたいと、この文字選んだ。
・書
邪霊の侵入を防ぐために隠されている、手にした筆で書かれた祝告(祈り)の書の意味。文字に、その力が含められている。
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