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​第二回 虎舟塾展

本間 久美子

瑞気集門.jpeg
「瑞気集門」 (ずいきしゅうもん)

 

 めでたいことが起る兆しの氣が、すでにあなたの玄関先に集まっている」という意味。 既に他界した母方の祖父から傘寿を迎えた申年のお正月に猿のイラストに添えて贈られた言葉。先日、偶然見つけたその色紙にメッセージを感じ、この縁起のいい言葉を選ぶ。 今回の出展作品のテーマは家族。昨年、傘寿を迎えた母も好きな言葉である。

 

・瑞

鉞と巫女から成る瑞は瑞象(めでたい)意。  

 

・気

雲気が流れる形。古くはその形で吉凶を占った。

 

・集

鳥が木に止まっている形。

 

・門

門の形

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「火」 (ひ)

 

私にとって最も怖いもの、火。最も惹かれるもの、火。 赤に象徴される火は、温度が高いとその色がどんどん白くなり青みがかっていく。 初めての青墨で赤を超えた青い焔を表現してみた。

 

・火

火焔の形。古代においては、火が特に神聖視された

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「祭」 (まつり)

 

亡くなった父は祭りが大好きだった。お洒落ではなかったが浴衣の着こなしは実に粋だった。 人間が生まれながらに求める何かが、時間を越えて受け継がれている祭の中に息づいていると思う。火と祭は切ってもきれないもの。 祖父や父から受け継いだものを身体の中に感じながら書く。

・祭

示と祭肉の会意字。祭肉を手に持つ形に祭卓の形である示を加えた

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