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​第二回 虎舟塾展

壬生 スワン

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「武神」 (ぶしん)

武道を司る神様。たたかいの守護神。

武甕槌神(タケミカヅチ)を祀った鹿島神社のそばで生まれ育ち、武道を通じて縁を結んだ夫は武道家である。

武神に敬意をはらい、勇ましく鋭く一気に書くことで、文字にミラクルパワーを宿した。

・武

「止」(あしあと)と「戈」(ほこ)との会意字。戈を担いで、歩武堂々と前進すること。

 

・神

 右「示」と「申(しん)」との会意字。申は雷光で神のあらわれを示す。

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「猫」(ねこ)

けもの偏は、犬の象形。古代、動物と人との関係性は非常に密接しており、動物が霊性をもち、文字として採用されているのをみてもそれがわかる。

また神を祀る際には、「人と同じ価値をもつ」とされた上での代理として、犬が犠牲に選ばれていた。

命の売り買いがなされる現代、果たしてその頃の動物への敬意や関係性と、今も同様だと言えるのだろうか。古代文字の成り立ちを通じて、今一度問いたい。

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「明」 
(メイ・ミン・ミョウ・あかるい。あきらか・あける)

  

明という文字には、未来や疑いのない世界、物を見通す力などの意味合いがある。その起源は、暗闇の世界に恐怖を感じていた古代。月あかりがどれだけ人の心を沈め、癒し、助けてきたであろうか。古代の夜空に思いを馳せ、月のやさしい力を感じながら、書いた。

 

・明

月と囧(ケイ)との会意字。囧とは月光が差し入る窓の象形。その窓の下には神妙を祀るところがあった。

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