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​第三回 虎舟塾展

​本間 久美子

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「自灯明」 (じとうみょう)   

 

仏陀がその生涯の最期に不安を訴える弟子たちに残した 言葉「自灯明 法灯明」~暗闇のなかで灯す明かりのように、自分自身を頼りとし、真理を頼りとして生きていく~ 自分の責任で物事を判断し、道を切り拓いていく生き方はまさに私の理想。時間を超えて仏陀からのメッセージが心に響いた。 人生も後半戦、自らの灯を聡明な光で赤々と輝かせようという決意を込めて。

 

・自

鼻梁・鼻形を主とした文字。

 

・灯

火炎の形と平な頭の器の形。

 

・明

月と窓の会意字。月と月光が差し込む窓の形を表す。窓の下は神明を祀るところだった。

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夢」 (ゆめ)

 

夢の種類はふたつ。 ひとつは、自分の意思とは関係なく眠っている間に見るもの。 思いもよらない奇想天外なストーリーが展開されたりもする。 もうひとつは、自分がその将来に希望を持って描くもの。 どちらも自分の思い通りにコントロールできないからこそ果てしなく、そして面白い。

 

・夢

夢は吉凶の予兆とされ、夢占いが行われた。吉夢の記録は王に献じ、悪夢については夢祓いの儀礼を行った

「心」 (こころ)

 

心はいったい身体のどこにあるのか? 心臓? 脳? 古代文字の「心」は心臓の形を表す。 心で感じることは、心臓から送り出される血液からではなく、脳みそから生まれてくるのかもしれない。 心は智慧や愛情、知識や経験など、人間が持つさまざまな要素を超えたところに存在する。 「夢」同様、コントロールできないものである。 自身を導く灯火を蝋燭に例えるなら「心」は、その炎を繋ぐ芯にあたるのではないか。

・心

心臓の形。

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