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第三回 虎舟塾展
福島 美生 虎舟

「青風神」 (せいふうじん)
「風」は神の鳥の鳳凰(孔雀)の象形で風神である。神の使命を受け天空を駆けめぐるその羽ばたきをいう。
その神意は季節を感じさせ、風土風気を規定し風俗を定め、気風、風格などの人間性に繋がっていく。
そんな風神のエネルギーを、大きな筆に青墨と、緑青をつけ、心を無にして一気に書き上げた時、青墨と緑青が混じり合い、孔雀の模様のような点が表れた。
・風
鳥形の神のカタチ。
風の元の字は鳳であり、その字形は天界の神霊が多く竜形のものと考えられていたから、虫を持って鳥に変えたものであろう。
甲骨文の鳳は鳳に凡を加えた字に作る。
大きく躍動する意。

「上に向かうエネルギー」
上に上昇するチカラ、爆発的エネルギーを表現するためにスケッチを重ね濃墨、朱墨、青墨でひと月書いて書いて書き続けた。
いっさいの力をぬき、頭からテクニカルな要素を排除し、無になった時後光のような静かなエネルギーと、青墨の美しい滲みがあらわれた。
上:掌の上にモノのあるカタチ。
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