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第二回 虎舟塾展
髙間 賢治
「有隣」(ゆうりん)
論語に「徳不孤必有隣」(徳は孤ならず必ず隣り有り)という言葉がある。徳のある人には必ず理解者が現れるので、決して孤立することは無いという意味だ。
そんな余生を送りたいと願い、この字を選んだ。
有隣堂という書店の名もこの章句を典拠としている。
・有
祭檀に捧げる肉を右手に持つ形。
・隣
神が天に昇り降りする神梯の前に人の生け贄を置いて祭り、そこから鬼火が発する様を表わす。
「月明」(げつめい)
とにかく「月」という字を書きたかったので、欲張って「月」が二つある熟語を考えた。
上の「月」を左右反転した先生の手本をいただき、お蔭で二文字に変化が生まれ、バランスも良くすることができた。
・月
三日月の象形。
・明
月光が窓から差し込む様子。
偏の「日」は「冏」という窓の形を表わす文字で窓の下は神明を祀るところであった。
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